実践の6 長引く下痢

/

長期的に下痢や腹部不快感に悩まれていた2名の方が、当院のヨモギスミ温熱法を受け、症状の改善が確認されました。

  • 32歳の方:時々下痢が出る状態で10年、腹部の不快感を伴う。抗生物質の長期使用でも改善せず来院、やや痩せ。
  • 65歳の方:過敏性大腸炎と診断され、時々下痢や腹部の張りが出る状態30年で来院、痩せ。

施術では腰やお腹を温めることで、血流や腸の巡りをサポートし、自律神経のバランスを整えました。その結果、下痢の頻度や腹部の不快感が軽減し、日常生活の負担が減った改善例が確認されました。

東洋医学では、腹部や腰の冷え・巡りの滞りが症状に関係すると考え、温熱刺激で体を整えることで症状の緩和が期待できます。

ポイント

  • 腰やお腹を温める施術で腸の巡りや血流をサポート
  • 長期的な下痢や腹部不快感の軽減例あり(個人差があります)
  • 薬や食事療法と併せて補助的に利用可能

⚠️注意事項施術は補助。

藤沢文先生の施術方針

「経絡を刺激 → 腎臓の代謝・機能が整う → 胃腸の余分な水分が排出される → むくみ減少・胃腸・大腸が健康になる」

これを東洋医学の考え方で説明すると、次のようにまとめられます。

東洋医学での説明

1. 経絡の役割

東洋医学では、体の臓器は**気・血・水の流れ(経絡)**によってつながっています。

  • 胃の経絡(胃経) → 胃の運化(食物の消化・水分の運搬)
  • 大腸の経絡(大腸経) → 水分の排泄・便の形成
  • 脾経(脾臓) → 水分を運び、胃腸に栄養を送る
  • 腎経(腎臓) → 体内の水分代謝の中心、尿の生成・体液の調整

2. 腎の働きと水分代謝

腎は東洋医学では**「腎主水」**といわれます。

  • 腎がしっかり働く → 体内の水分が巡り、不要な水分は尿として排出
  • 腎の経絡を刺激すると → 水の代謝(排泄・循環)がスムーズになる

3. 胃腸への影響

腎の水代謝が改善すると、胃腸に滞っていた余分な水分が減ります。

  • 胃の経絡 → 胃の水分運搬がスムーズになり、むくみや胃腸の重だるさが軽減
  • 大腸の経絡 → 便や水分の排出が整い、大腸の働きも健康になる

つまり、腎経を刺激して水分代謝を整えることが、胃腸や大腸の健康にもつながるというのが東洋医学の理論です。

4. 脾との関係

脾は水分を運ぶ力(運化作用)があるので、脾経の刺激も重要です。

  • 脾の運化が良くなる → 胃腸の余分な水分が適切に処理される
  • 脾と腎が連携 → 体全体の水分バランスが整う

まとめ

東洋医学的にはこう考えられます:

  1. 胃経・大腸経・脾経・腎経を刺激する
  2. 腎の水代謝が改善 → 体内の水分が巡る
  3. 胃腸の余分な水分が減る → むくみ減少・胃腸・大腸の働きが改善

つまり、経絡刺激によって腎の働きを整えることが、水分代謝を通じて胃腸・大腸の健康に直結するという理論です、長期に下痢の方は必ず胃腸に原因なると限らないという臓腑関連作用。