症例報告
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症例 |
28歳女性 |
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主訴 |
めまい、不安感 |
現病歴
患者はめまい発作を主訴として医療機関を受診し、**メニエール病**と診断された。
西洋医学的治療として利水薬、利尿薬、および精神安定薬が処方された。
その結果、めまい症状はある程度改善したものの、不安感と軽度のめまい発作が時折出現する状態が続いていた。
このため、さらなる改善を目的として当院での施術を希望し来院した。
初診時の所見
初診時の身体所見として、全身の筋緊張が非常に強く、著明なこりが認められた。
触診では筋肉の硬直が強く、指が入りにくいほどの状態であった。また四肢末端の冷えも顕著であり、手足は非常に冷たい状態であった。
これらの所見から、単純なメニエール病だけではなく、精神的要因が関与する可能性を考えた。
すなわち、身体症状と精神症状が同時に現れる 心身症 の可能性、あるいは うつ病 に伴う症状ではないかという疑いを持った。
治療方針
当院では、精神面へのカウンセリングとともに、身体の緊張を緩和する施術を行い、心身両面からの治療を開始した。
経過
約2週間後、患者は別の医療機関を受診し、そこで うつ状態 と診断された。
治療として、脳内の神経伝達を調整し、気分を改善する薬物療法(抗うつ薬)が開始された。
同時に当院での施術も継続し、合計4回の治療を行った。
治療結果
現在のところ、めまい発作はほとんど出現しておらず、症状は大きく改善している。
考察
本症例では、初期にはメニエール病と診断されていたが、身体所見および精神状態から、精神的要因が強く関与している可能性が示唆された。
精神的ストレスと身体的緊張が相互に影響し、めまい症状を引き起こしていた可能性が考えられる。
西洋医学による薬物療法と、身体の緊張を緩和する施術を併用することで、症状の改善が得られたと考えられる。
- 肝気鬱結
- 痰湿
この2つが合わさると めまい+不安+メニエール様症状 が出やすいです。
東洋医学的考察
本症例は、初期に メニエール病 と診断されていたが、身体所見および精神状態を総合的に観察すると、精神的ストレスが大きく関与している可能性が示唆された。
東洋医学では、強い精神的ストレスや感情の抑圧は 肝気鬱結 を引き起こすと考えられている。
肝の疏泄機能が失調すると、気の流れが滞り、精神的な不安や緊張状態が生じやすくなる。
また、気の流れが長期間滞ると体内の水分代謝にも影響を及ぼし、体内に余分な水分が停滞する 痰湿 が形成される。
この痰湿が上部へ上昇すると、めまいや頭重感などの症状を引き起こすことがある。
本症例においても、
- 全身の著しい筋緊張
- 四肢末端の冷え
- 不安感
- めまい
などの症状が同時に認められたことから、肝気鬱結による気機の停滞と、痰湿の上擾が複合的に関与していた可能性が考えられる。
そのため、当院ではカウンセリングによる精神面へのアプローチとともに、身体の緊張を緩和し気血の流れを改善する施術を行った。