1. インスリン抵抗性とは
- インスリンは血糖値を下げるホルモン。
- インスリン抵抗性とは、筋肉・脂肪・肝臓の細胞がインスリンの作用に鈍くなる状態。
- 結果、膵臓はより多くのインスリンを分泌 → 高インスリン血症になります。
2. インスリン抵抗性と肥満
- 高インスリン血症 → 脂肪細胞に脂肪をため込みやすくなる
- 特に内臓脂肪が増える → 肥満の悪循環
- 肥満そのものがさらにインスリン抵抗性を悪化させる
→ これを 「インスリン抵抗性と肥満の双方向性の悪循環」 と呼びます
3. インスリン抵抗性と高血圧
インスリン抵抗性があると:
- ナトリウム(塩分)の再吸収が増える → 体内水分量増加
- 交感神経の活動が亢進 → 血管収縮・心拍数増加
- 血管内皮の機能低下 → 血管が硬くなる
これらにより 血圧が上がりやすくなる ことが分かっています。
4. 慢性的生活習慣病との関連
- 肥満・高血圧・インスリン抵抗性は互いに影響し合う
- これらがそろうと、メタボリックシンドロームの状態になります
- メタボリックシンドローム → 糖尿病・脂質異常症・動脈硬化などの慢性的生活習慣病に発展しやすい
5. 因果関係のまとめ(流れ)
インスリン抵抗性
↓
高インスリン血症 → 脂肪蓄積 → 肥満
↓
ナトリウム貯留・交感神経亢進 → 高血圧
↓
慢性的生活習慣病(糖尿病・脂質異常症・動脈硬化など)
- さらに肥満があるとインスリン抵抗性が悪化 → 悪循環
- 高血圧も動脈硬化を進める → 心血管リスク増大
6. 東洋医学的な考え方の補足
東洋医学では:
- 肥満・高血圧・糖尿病などは 「水毒」「痰湿」「気滞」 の状態として捉えることがあります
- 脾(消化吸収と水分運搬)、腎(代謝と水分調節)、肝(気の巡り)が関係
- 経絡やツボの刺激、温熱療法などで 水分循環や代謝を整えることが推奨される場合があります
東洋医学での主な治療法
① 経絡刺激(石の温熱療法)
- 脾経・腎経・肝経のツボを刺激
- 脾経:消化・水分代謝を整える
- 腎経:体内の水分・エネルギー循環を促す
- 肝経:気の流れを整え、ストレス・代謝低下を改善
- 方法:
- ヨモギスミ温熱法(温める施術)
- 効果:
- 血流改善、代謝の促進
- 水分・脂質の滞り(痰湿)の軽減
- 自律神経調整による代謝改善
② 漢方OIL経絡刺激
漢方オイル経絡刺激でリフレッシュ効果、代謝されやすい身体に
生活習慣改善
薬と併せて、生活習慣の改善が根本対策になります。
- 食事療法
- 糖質のコントロール(低GI食品、白米より玄米など)
- 野菜・海藻・タンパク質をバランスよく摂る
- 間食や甘い飲み物の制限
- 体重管理
- 内臓脂肪を減らすことがインスリン抵抗改善の最短ルート
- 禁煙・節酒
- 喫煙はインスリン抵抗を悪化させます
- 過度のアルコールも血糖や血圧を乱します
運動療法による改善
① 有酸素運動
- ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など
- 目安:週150分以上(1日30分×5日など)
- 効果:
- 筋肉での糖利用増加 → 血糖低下
- インスリン感受性改善
- 体脂肪・内臓脂肪減少
- 血圧改善
②筋力トレーニング(レジスタンス運動)
- スクワット、腕立て、ダンベル運動など
- 週2〜3回
- 効果:
- 筋肉量増加 → 基礎代謝上昇
- インスリン抵抗性改善
- 血糖コントロール補助
③ 日常生活での工夫
- エレベーターより階段
- 買い物で歩く距離を増やす
- 長時間座りっぱなしを避ける(30分ごとに立ち上がる)
3. 改善の流れ
- 食事・運動・生活習慣改善で体重・内臓脂肪を減らす
- インスリン抵抗性の改善 → 血糖コントロールが良くなる
- 高血圧や脂質異常症も改善され、生活習慣病の連鎖を断つ